アルメニアの歴史が胸に沁みる映画                                                                                                                                                                                             「アメリカッチ コウノトりと幸せな食卓」。
アルメニアの歴史が胸に沁みる映画 「アメリカッチ コウノトりと幸せな食卓」。

アルメニアの歴史が胸に沁みる映画 「アメリカッチ コウノトりと幸せな食卓」。

たまたま目にした記事が、私をアルメニアの歴史に誘ってくれた。
ちょうど万博でアルメニア館を見た後。
いいタイミングだった。

私には、ある種の情報に引き寄せられる
不思議な力があるみたい・・・。

かつてオスマントルコの迫害を逃れて国から逃げ
世界に散らばったアルメニア人。
昔見た「アララトの聖母」という映画で初めて知った。

国を追われる歴史を持たない私たち日本人には
この苦難の歴史は遠い世界の物語になりがちだ。

たった一人でアメリカに渡り、
ソ連の時代にその支配下におかれたアルメニア。
そこに帰還したチャーリーは、ソ連の敵国アメリカ人として
収容されシベリアに送られそうになる。

きっかけはソ連人と結婚したアルメニア人の女性の
子どもが迷子になるのを助けたことから
そのソ連人の夫に過酷な運命を与えられてしまう。
妻の心に入りこんだチャーリーに対する嫉妬のように感じた。

チャーリーは刑務所の鉄柵が入った小さな窓から
アルメニア人一家の日常を眺めながら感情移入し
自分もその幸せそうな食卓に参加し、踊る。
夢想することで心の痛みを乗り越える。
ユーモアも忘れない。

過酷な運命を乗り切る処世術でもある。

アルメニアの音楽、踊りが
パレスチナ人に文化に重なり
今祖国でジェノサイドを受けている彼らの日常が思い浮かんだ。
地続きのせいか文化的につながる部分がある。

アルメニアはノアの箱舟が流れ着きキリスト教が生まれた国。
アララト山は船が着いた場所であり聖なる山。

チャーリーは刑務所で、その山を描き続ける。

万博の小さなブースでも
キリスト教誕生の地がアピールされていた。
難民として海を渡ったアルメニア人はアメリカに多く住むという。

泣きながら笑い、笑いながら泣かされたアメリカッチ。
切ない物語だった。

映画を見た2日後
トルコとアルメニアが国交を回復する話し合いに入ったという
ニュースを見つけた。

許し、修復しなければ前に進まない。
歴史とは、そういうものなのだろうか・・・

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