3月8日から放射線照射がスタートした。
平日毎日、17時に仕事を終え、予約したタクシーに乗り
病院へは約10分程で着く。
このタクシーの予約が困難な日があった。
役立ったのはGOタクシー。
アプリで乗車位置と行先を示せば
「〇分で参ります」とすぐに反応がある。
地元のタクシー会社に予約した場合より500円程お高め。
治療費、タクシー代と何かとお金がかかるので
少しでも節約したい私は、朝地元のタクシーを予約するようにした。
それでも確約できない日、自分が少しでも遅れたら・・・アウト。
そんな時GOを利用した。
診療時間外に照射をしてもらえる病院に出会えたことは本当にラッキーだった。
おまけにタクシーで10分の距離。
メインの病院に放射線治療科がないことを知った時は
不幸の穴に突き落とされた気がしたけれど、
気持ちを持ち直して検索し、仕事場に一番近い総合病院が
仕事と治療の両立を応援していて、時間外照射をしていることを知った時は
突き落とされたのは、この幸運に出会うためだったと思い直すことができた。
ポジティブシンキングなのだ・・・私は。
17:20前後に病院に着くと
その日の担当の検査技師さんたち3人が迎えてくれる。
看護師さんが入っていることもあった。
3人が基本だった。
わずか10分足らずの時間なのだけれど手厚い。
それだけ慎重を期す治療でもある。
位置の確認があり、大きな円盤のような照射機が回転し、手を上にあげ
上半身に黒い付箋布だけを乗せた患部に放射線が当たる。
怖さが先立ち、動かないように力が入る。
「リラックスとて」と言われても無理だった。
16回緊張し続けた。
照射後はローションを塗り、“日焼け”対策をした。
毎週月曜日は照射後に主治医の診察があった。
照射跡が少しピリピリする程度で大きな困りごとはなかった。
病院の前からバスにのり
30分ぐらいかけて駅へ。
電車に乗ってまっすぐ帰宅した。身体に負担がかかっているだろうから
できるだけ早く帰って早く眠ろう・・・それだけを心掛けて
余計なことを考えないようにした。
必死で通った16日間。
周りは誰も、私が放射線を当てていることを知らない。
いつも通り仕事をして、いつも通り過ごした。
それが私には心の安定だった。