手術まで、あと3時間50分
手術まで、あと3時間50分

手術まで、あと3時間50分

これまで自分の力でなんでもやってきた、
手に入れられるものは自力で手に入れたきた私にとって
全身麻酔の手術は初めての経験・・・

自分ではな~んにもできなくなった身体を
医療従事者にすべてお任せしていく。

まさに他力本願なのだ。

その手術まで、あと4時間足らず。

昨日12時に病院にチェックインし
初めての入院患者になった。

病棟、病室はきれいで、
旅好きの私はゲストハウスを利用している気分で
ベッドに寝転がり、シャワーを利用し、持参したドライヤーで髪を乾かし、
最近のマストアイテである蒸気を当てる美顔器まで持ち込んでしまった。

4人部屋なのだけれど、2人使用の状態。
カーテンを閉めればプライバシーは守られるし、まったく不快感なし。
部屋にはトイレもついているので
手術前対応の下剤の効果が現れる今朝も快適だった!

大きな窓からは、私が暮らす南千里の街のいつもとは違う景色が見える。
南千里公園とは反対側なのだ。

どうぞ土曜日には退院できますように・・・
今の私にできることは祈ることだけ。

後は運命と専門家の判断とスキルに身を任せるだけ。

おそらく・・そのどうしようもないことを昔より成熟した私の心がキャッチしていて
無駄あがきをしないよう平静を保てているのだ。

でも、主治医から説明を受けたりした時は心をかき乱され
シビアな質問をしてしまう。きっと神経質で不安が高い
ネガティブ思考の患者だと思われているだろう。

昨日の説明でも「・・・・な場合は・・ることもできますが・・」と言われ
困った顔をする私を見て医師は、「その場合は後日の対応にしましょうね」と
気を遣ってくれた。

「命が一番なので思い切って切ってください」と言えない私。
仕方ない・・・その私だけは、今は受け入れてあげようと思う。

あとは・・・一人で静かにしていることが
私の精神にはよいみたい。

一人の生活が長いためか、もともとの気質か
「ご家族に支えられる」ことを当然としている医療側の問いかけが面倒だ。

でも、それが私に欠落している点とも気づかされた。
今回の乳がんの発症は、そう私にあることを気づかせてもくれた思う。

不思議なのだ・・・もしかしたらいつか命に関わるような大事に発展していく
可能性もある病いにかかったのに、
私の中には人生に対するある種のときめきが生まれている。

がんサバイバーの人が言っていた言葉。
「ギリギリの状態になると普通の、普段の暮らしが愛おしくなる」。

まだギリギリではないけれど、わかる気がする。

晴れた空に浮かぶ雲。
コーヒーの香り。
乗り換える駅を急ぐ朝。
何かにときめくこと。

そんな日々が愛おしくなるのだ。

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