
もしも夏の間、伊根の舟屋に住むことができたら
海に向かってオープンで波が入り込む1階に大きなベッドを置く。
海すれすれに大きなソファを置いて、朝に夕に海を眺めて過ごしたい。
そして夜、真っ黒な空に星が瞬く時間、部屋から海に出て波間に浮かび、
星を見上げて浮いていたい。

ただ、それだけのために、伊根の幸せな入り江に暮らしてみたい。
春に伊根を舞台にした小説を読んでから
伊根への思いがふくらんでいた。
そして、やっと行けた・・・
深いブルーグリーンの入り江の海の色。
でも覗き込むと底まで透けて見えた。

入り江に向かい、卵型の円を描いて並ぶ伊根の舟屋群。
自然の風土と人々の知恵が合わさってできた暮らし。
やさしい、豊かな時間が波のように漂っていた。

舟屋中、海を眺めながら食べたカフェのイカ丼。

曲線を描きながら続く路地。
自然の力に守られているような不思議な入り江の時間だった。

伊根の舟屋
京都府与謝郡伊根町
春に読んだ伊根が舞台の小説は・・・
『満点のゴール』藤岡陽子